home sum tiket tiket access blog













短編アニメーション


@10/31(SUN)10:30〜12:00
A11/3(WED)12:45〜14:15

マクラレン開会の辞


1969年/7分/カナダ
監督:ノーマン・マクラレン
音楽:モーリス・ブラックバーン
ノーマン・マクラレン監督本人が登場する楽しい作品。映画祭の開会式で、マイクロホンの前に立った彼はポケットからメモを取り出しスピーチを始める。 最初の一言を発しようとすると、マイクがソッポを向いてしまう。どうしても話したいマクラレンとマイクロホンの、あくなき戦い。サイレント映画のスラプスティック・コメディを思わせる。

色彩幻想‐過去のつまらぬ気がかり


1949年/8分/カナダ
監督:ノーマン・マクラレン
オスカー・ピーターソン・トリオによるジャズ演奏の流麗なメロディーラインを、色彩豊かに視覚化した作品。作家マクラレンとエブリン・ランバートによる華やかな映像を通して、音楽の視覚的体験が得られる。刻一刻と変化する色彩と、音楽に合わせて瞬時にその姿を変化させていく線のイメージが、具象と抽象の境界線を行き来する。


ベルリン国際映画祭銀盾賞受賞、カナダ映画賞特別賞受賞

パ・ド・ドゥ


1968年/14分/カナダ
監督:ノーマン・マクラレン
"パ・ド・ドゥ"とはバレエでの男女ペアによるダンスのこと。カナダの有名なバレエダンサー、マーガレット・マーシアーと彼女のパートナー、ヴィンセント・ワレンが共演。 完全な暗闇の中で、白いドレスを着たダンサー達の演技を後部から照明で照らし出すことで輪郭を浮き立たせ、同じコマを約10コマ焼き付けることによって、その輪郭が流れるような効果を作り出した。バレエの優雅さとマクラレンの芸術的技巧が調和した作品。
英国テレビ映画芸術アカデミー最優秀アニメーション作品賞受賞、メルボルン国際映画祭グランプリ受賞、プノンペン国際映画祭最優秀短編映画賞受賞、カナダ映画賞特別賞受賞

隣人


1952年/8分/カナダ
監督:ノーマン・マクラレン
マクラレンの代表作。仲良く暮らしてきた隣同士の2人の男が、両者の家の境に生えてきた1本の花をめぐり次第に争いを始める。争いはどんどんエスカレートしていくが、再び平和は訪れるのか・・・。人間をコマ撮りする「ピクシレーション」の手法を使って撮影された作品。この技法により、俳優達の表情や動作をカリカチュアライズして描き、無言劇のスタイルを取ることで争うことの無益さを見る者に問い掛ける。マクラレンは後年、自分の作品が全て廃棄されることになったとしても、この作品だけは残したいと語っている。
アカデミー賞短編部門最優秀ドキュメンタリー賞受賞、カナダ映画賞特別賞受賞

鉛の兵隊


1970年/20分/ロシア
監督:レフ・ミリチン
片足しかない鉛の兵隊と美しいバレリーナ。いつしか惹かれあっていく二人ですが、煙草入れに住む魔法使いが鉛の兵隊にいじわるをして…。二人の切ない恋物語。


春のめざめ


2006年/27分/ロシア
監督・脚本:アレクサンドル・ペトロフ
19世紀末ロシア。16歳の少年アントンは、初恋の甘い興奮に翻弄されながら二人の女性の間を揺れ動く…。甘く残酷な思春期の物語を、動く油絵のような美しい映像で描いた作品。
平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門 優秀賞受賞、第11回 広島国際アニメーションフェスティバル観客賞/国際審査員特別賞受賞