Home 10周年記念メッセージ

CLARK THEATER 10周年記念メッセージ

 2006年、「北大に映画館を作ろう!」と声をあげ、設立された北大映画館プロジェクトは、期間限定北大映画館「CLARK THEATER」を開催してきました。そして、2015年、CLARK THEATER 2015で10周年を迎えます。
 CLARK THEATER 10周年を記念して、過去9年間に来場していただいたゲストの方々からメッセージをいただきました。
 「映画館の魅力」というテーマで、それぞれが思う映画館で映画を観る魅力や想い、そしてCLARK THEATERに来場していただいた際の思い出などを教えていただきました!
 このメッセージを読んで、CLARK THEATERの軌跡を振り返るとともに、「映画館へ足を運びたい」そう感じでいただければ幸いです。

○龍村仁さん

CLARK THEATER 2010『地球交響曲第七番』&
『森と水の庭・ウトナイ』上映会~Think GAIA Act UTONAI~
来場ゲスト(地球交響曲第七番 監督)
ドキュメンタリー映画「地球交響曲」監督。
2015年、最新作「第八番」完成、全国で上映中。地球交響曲ホームページ

 私は、映画とは「監督が特殊なメッセージをその映画に込め、スクリーンを通して一方通行的に観客に届けるもの」とは思っていない。映画とは、スクリーンに投影される光と音と観客との間で双方向のクリエーションがその時に生れ、その場で消えてゆくものだ、と思っている。すなわち、その場で観客のひとりひとりが「クリエータ―」となってゆく時、映画が生れるのだ。となると北大キャンパスのクラーク劇場は、理想的な映画館だ。北大の学生はもちろんの事、キャンパスの中を歩いてくる外部の人々が、そのプロセスで感じる"気"みたいなものも、その日生れる「映画」の創造に深く関わってくると思うからだ。

○新海誠さん

CLARK THEATER 2011 星を追う子ども特別上映
☆新海誠監督スペシャルトークショー
来場ゲスト(星を追う子ども 監督)



 僕にとって映画館の魅力は、暗闇の中で2時間拘束してくれること。その時間は誰とも喋らなくていいし、スマフォも見なくてすむ。1人にもなれるし、見知らぬ観客と体験を共有することも出来るし、映画の世界に浸りきることも出来る。とても自由な時間だと思う。
 クラークシアターもとても素敵な場所だった。重厚で歴史があって、学生さんたちが活き活きと駆け回っていて。僕が2011年にトークショーをさせていただいた時は、持っていった機材のトラブルで映像がスクリーンに映せなくなってしまったのだけど、それでも学生さんたちが応援してくれて結果的にとても楽しいトークショーになったのを覚えている。ありがとうございました!

○伊藤耕一郎さん

CLARK THEATER 2011 星を追う子ども特別上映
☆新海誠監督スペシャルトークショー
来場ゲスト(星を追う子ども プロデューサー)

 CLARK THEATER10周年おめでとうございます。映画は普段の自分を別世界へと連れて行ってくれる。映画館のゆったりとシートに身を任せ、別世界と誘われる体験は私にとっての至福の時間です。
 北大の門をくぐり、太い街路樹の道を進んだ先にあるクラークシアターは、別世界への入り口にはもってこいの趣でした。

○高坂希太郎さん

CLARK THEATER 2013『茄子 アンダルシアの夏』上映
&高坂希太郎監督トークショー
来場ゲスト (茄子 アンダルシアの夏 監督)

 ホームシアターとは行かないまでも、自宅で寛ぎながら映画を観賞する人は少なくないと思います。映画館は真逆に、わざわざ脚を運ぶ煩わしさ、他のお客さんが存在すると言うノイズと向き合う覚悟が必要ですが、予想外のお客さんの反応や、映画の内容にお客さん全体が同調している空気感などはその場にいて楽しいものですし、映画の内容と合わせて印象に残るものでネタにもなる。
 ホームシアターもいいけれど、他人と場を共有し、そこから映画だけじゃない、様々な情報を受け取る事は、私は映画館の外せない付加価値だと思っています。

○片岡翔さん

CLARK THEATER 2013若手クリエーター作品集&トークショー
来場ゲスト(Lieland 監督)

 CLARK THEATER、十周年おめでとうございます。
 数年前に僕の映画を上映して頂きましたが、学生さんたちは慌てまくりでドジもあったり。やはり普通の映画祭や劇場とはどこか様子が違っていました。けれど良い思い出しかありません。ゲストをもてなしてくれる情熱と、映画を大切に想ってくれる優しさは、どこにも負けていないものがあったからです。
 必然的に世代交代がなされていく大学というなかで、立ち上げられた方々の意思が受け継ぎ、向上心を持ちながら続けていくことは並大抵のことではないと思います。十年という長い間、それが続いているのは本当に素晴らしいことです。この先もずっと、北の大地に根ざしながら、北海道の方たちに映画の面白さを届けていってほしいと願います。

○石田祐康さん

CLARK THEATER 2014石田祐康監督作品上映&トークショー
来場ゲスト(フミコの告白・陽なたのアオシグレ他 監督)


「映画館の魅力」
 僕は「ニューシネマパラダイス」という映画が本当に大好きです。
 映画の、映画館の喜びってあんな感じです。
 クラークシアター、そしてクラークシアターのみなさんはとても温かくて安心してくつろいでしまいました。
 ああいう場所と人達とで、ニューシネマパラダイスみたいに映画を観たいなって思いました^^

TOPへ戻る